オルガン演奏会
10月末から11月初めにかけてはかなり冷え込み、明け方は氷点下にまで下がった。初雪が降るかもしれない、と予報では言っていたものの、結局降らなかった。ここ2,3日、又寒さが厳しくなってきた。
11月7日(金)、リーガ大聖堂のオルガン演奏会に行ってきた。演奏者はラトビア・オルガン界の大御所、A.カレーイスと、ホルン奏者のこれまた大御所、A.クリシャーンスである。プログラムはバッハ、カレーイス作曲の作品、等である。
最初はバッハのシンフォニア第4番ニ長調(BWV29)。バッハ自身はオルガン、トランペット3、オーボエ2、ティンパニ、弦楽という編成の版と、無伴奏バイオリンソナタの一部として作曲したが、今回演奏されたのは、マルセル・デュプレによりオルガン独奏のため編曲されたものである。無伴奏バイオリンでは何度か聴いたことがあるが、オルガン独奏で聴くのはなかなか新鮮なものである。
次のカレーイスの"Viator Dei"はホルンとの共演で、初演であった。これは正直なところあまり期待していなかったのだが、すばらしい作品であった。ホルンとの呼吸もぴったりで感動的な演奏であった。その後は生誕200周年を迎えるエルンスト・フリードリヒ・リヒテルというドイツのオルガン奏者・作曲家・音楽理論家の作品で、『幻想曲とフーガ』など5作品が演奏された。これらも良い作品だったが、カレーイスに比べると印象が薄く、いささか冗長な感じがしたので、カレーイスの作品を最後に持ってきても良かったのではないかと思った。

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