ラトビア便り

ラトビア在住の日本人男性が、この国の文化を紹介。音楽情報などを通じてその魅力を探っていきます。

2010年1月8日

ペレーツィスを紹介する音楽エッセイ

(この投稿は、書き始めたのが8日なのでそのように表示されていますが、公開したのは2月初めですので、ご了承ください)
 東京でも雪が降ったと聞いたが、こちらでも大雪である。
 1月下旬には零下20度を下回り、内陸部では33度を記録したということだが、それ以降は暖かくなり、日曜(1月31日)以降、昼間は0度前後になっている。もう、氷に穴をあけて釣りをしたり、川を渡ったりするのは危険なのだが…まだ懲りずにやっている人がいる。中心部の公園に高さ3~4mの巨大な雪だるまが3体ほどあるが、これらはまだ健在だ。2月に入っての大雪で交通が混乱し、副市長がテレビで「3日以内に雪を片付ける」と宣言したが、本当にやってくれるのだろうか。
 2月はまた寒くなるという報道もあるので、覚悟せねばなるまい。

 さて、私は自分が日本にいたころに入手したCDを聴いて好きになった、ペレーツィスという作曲家を日本に紹介できないかと思い、微力ながら、さまざまな方の協力を得て実現してきた。関係者の皆様には改めて深く感謝する次第である。でも、日本で手に入るCDもあるのだし、情報化社会である。いろいろな機会を得てペレーツィスを「発見」して紹介している方々がおられる。このブログの趣旨から少しそれるが、それを少し紹介しよう。
 最近、玉木宏樹『クラシック埋蔵金』という本を手にする機会があった。軽い読み物で、普通に知られている作曲家の名前は、意図的に避けているのか、まず出てこない(ロベルト・シューマンぐらいか)。この本に、今好きな作曲家として、ペレーツィスが2度も登場する。
 一つは昨年北條さんが日本初演した『コンチェルティーノ・ビアンコ』、そしてクレーメルがソロを弾いている「友人との出会い」である。説明もなかなか良い。前者は、おなじCDにグレツキ(ポーランド)の作品があったので買い、ペレーツィスは知らなかったが、寝るときにCDをかけていてそちらの方が好きになったとのことである。私が「それにもかかわらず」を聴いてこの道(?)に入ったのと、まったく同じ経緯というのも面白い。
 書店でご覧になってみてはいかがであろうか。