人形博物館
23日(土)、中央駅裏手の地区を散歩した。中央市場があり、周辺はバラックや貧困層の住居が目につき、治安が悪いと悪名高い地区だが、何を隠そう私はこの地区に住んでいたことがある。危険な目にあったことはないが、真っ昼間から酔っぱらいがうろうろしているようなところである。観光客が足を踏み入れることはまずないだろうが、個人旅行者にはくれぐれも気をつけていただきたい。
周辺には百年以上前の建物も多く(再開発が進んでいない、ということでもあるが)、なかなか趣きのあるものもある。「スピーキェリ」という、レンガの倉庫群が改装されて商店やオフィスなどになっている一角があり、最近注目のスポット(だと私が勝手に思っている)なのだが、のぞいてみると人形博物館というのがある。知らなかった。最近できたようだ。
入場料は大人5百円弱、この国の博物館としては高い方だが、個人経営の博物館なので寄付のつもりで払った。中年の女性が懇切丁寧に説明してくれた。国内外から様々な人形を集めて展示しているが、日本人形が一体だけあり、小さな女の子の人形だが、外国によくあるインチキな日本っぽいの、ではなく正当な日本人形であった。ラトビア国内のものでは、戦前の独立時代のものと、ソ連時代のプラスチック製の安っぽいのを比較できて面白かった。
翌朝、テレビをつけてみると、その人形博物館が紹介されていて、同じ女性が解説していたのでちょっと驚いた。

2 Comments:
開戦前、日米友好促進を願ひ子供たち(実際は大人の手で)人形を交換した史実があります。青い目のベティは軍部の命令? で多くが捨てられたが、太平洋を越へていった花子チャンの何人かは激動の時代を生き延び、ときどき里帰りを果たしてをります。さて、御地に渡った人形の氏素性は? ほえとも最近のもので?
傷みはなく、そんなに昔のものではないと思います。ただ、どうやって手に入れたのかは聞きそびれました。。。
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