クリスマス・ツリーの発祥地?
前の投稿からもう3カ月以上が過ぎてしまった。11月後半にはプラス11度という、観測史上最高気温を記録するなど暖冬かと思われたが、12月に入ってめっきり寒くなり、日曜の朝から雪も積もっている。遅ればせながらクリスマスの準備万端、という感じである。
キリスト降臨祭(アドベント)は、カトリックやプロテスタントの場合、11月30日に近い日曜日から始まるので、今年は29日であった。それから1ヶ月間、街はクリスマス気分である。
リーガ市は最近、観光振興に力を入れているようで、寒い冬にも観光客をひきつけるため、主な観光名所のライトアップを始めた。11月14~18日(独立記念日)には特別なライトアップのイベントも行なった。見慣れた町並みも違った趣があってなかなか良いものである。それにしても、こういうのを見ていると、本当に経済危機なのだろうかと思ってしまう。
さて、観光キャンペーンでリーガ市当局はこんなことを言い始めた。クリスマス・ツリーの発祥地は、ここリーガだというのである。1510年、ここでクリスマスの時期にモミの木を飾り付けたという記録があるのだそうな。つまり、来年はクリスマス・ツリー500周年ということになる。
しかしこれには、早速隣国から反論が出た。エストニアのタリンでは、もっと古い記録があるのだという。私は自分で調査したわけではないが、この他にも15世紀前半にはもうドイツでモミの木の飾り付けが行なわれていたらしいし、テレビ番組でインタビューを受けたラトビア人の歴史学者も、1510年にそういう記録は確かにあったが、それが世界初かどうかは何とも言えないというから、ここは頭を冷やした方がよさそうだ。観光振興は結構だが、歴史的事実は客観的に見ていかないといけないであろう。
それはさておき、旧市街では大聖堂(ドーム)広場やリーブ広場、その他さまざまな場所で巨大なクリスマス・ツリーが飾られていて、市が立ち、人々の目を楽しませている。家庭では、週末などに近所の森へ探しに行く(場所や本数は法律で規制されている)他、住宅地の空き地や市場などで何十本も並べられて売っているが、値段は結構高い。

2 Comments:
サンタさんがプレゼントを投入する長靴下に関して。還暦を迎へて小生の足は小振りになったし、ワイフは纏足。本当はダブルベッドの枕元に吊るす長靴下のサイヅも小さくしなくてはいけないのだが、プレゼントは大きいほうがいいから、揃ってウソついてます。さて最近、長靴下を吊るすのは、日本だけと聞きました。御地は、だうですかな?
アンたは熱湯様
コメントを有難うございます。
特注の(?)長いのを用意するのかどうかはともかく、プレゼントを期待して靴下を吊るすという習慣は、ラトビアにもあるようですよ。ここでのクリスマスの習慣は、ドイツの影響が強いようですので、ドイツでも似たようなことをやっているのかもしれません。ラトビア独自の習慣に関しては、新たに書きましたのでそちらをご覧ください。
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