ラトビア便り

ラトビア在住の日本人男性が、この国の文化を紹介。音楽情報などを通じてその魅力を探っていきます。

2007年1月22日

詩人の誕生日会

 忙しさにかまけてしばらく投稿をさぼってしまった。
 元日の投稿に対し初のコメントをいただいた。ありがとうございます。他の読者の皆さんにもコメントをいただけると嬉しいです。
 さて、13日に友人の誕生日を祝いに行った。M. S. 君という詩人である。彼は父親がポーランド人で、3歳までポーランド語だけで暮らしたという。その後はラトビア語も身につけネイティブ・スピーカーとなったので、バイリンガルである。自らラトビア語で詩を書く他、ポーランド語からの翻訳もしている。
 彼の一家はラトビア東部の、比較的ポーランド人の多い地域の出身だ。ラトビアのポーランド人はバイリンガルが多い。誕生日会には彼の婚約者、友人数名の他、弟、妹、父親が来ていた。彼らがポーランド語・ラトビア語を織り交ぜて話すのを聞いていたが、一家そろってバイリンガルなのにはさすがに驚いた。しかも妹さんはフィン・ウゴル学科卒、フィンランド語やエストニア語を専攻していたのである。
 M. S.君の場合、ポーランドに親族も友人もいないそうで、行ったことも殆どないという。私は昨年10月、かの国を旅行したときにクラクフで買った、文学研究の本をプレゼントした。