歴史の講演会
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
気がつくと、前回の投稿から1ヶ月以上たってしまっていた。新規投稿を心待ちにしていらっしゃる方々(がいらっしゃるのかどうかわからないが)には大変申し訳なく思っている。このブログは下書きを保存してくことができ、そこを確認すると、11月末から書きかけで放りっぱなしのが何本かあったので、まずはそれらを仕上げようと思う。
11月22日、ダウガウピルス大学の助教授を務める歴史学者、K.K.先生が、ラトビア協会で講演をするというので行ってみた。テーマは、ラトビア西部、クルゼメ(クルラント)地方の歴史に興味のある人なら知っている、俗に「クロニア人の王たち」(クロニア人とは、「クルゼメ」の語源となった、この地方に定住した、現在のラトビア人につながる一部族だが、その移動の歴史は複雑で、その居住地は必ずしもクルゼメ地方とは一致しない)と呼ばれた、ドイツ騎士団により封土を与えられた、農奴でもなく、自由農民でもない、特異な階層の人々について、のはずだったが、会場に行ってみると、中年のおじさんに話しかけられ、「今日の講演ですが、告知していたのと全く違うテーマになるんですけど、よろしいでしょうか」「ええ、かまいませんよ」この妙に紳士的なおじさん(後で、私と3歳しか離れていないと知って、びっくりした)が講演者だった。
それで結局、講演の内容は何だったのか、というと、ラトビア人自身がラトビアのことを知らない、むしろ外国人が、ラトビアの文化に興味を持ち、よく研究している、ということを、たくさんの本や資料を持ってきて説明してくれたのであった。このブログで以前紹介した、ペーテリス・シュミッツのことも取り上げられた。そこで私も、全く忘れられてしまった、ソ連時代の日本語学者スパルウィンシュの話をしたら、先生をはじめだれも知らないということで、みな感心していた。私は客席で聴いていただけなのに、拍手を受けてしまった。春ごろ講演してくれませんかともお誘いを受けたが、これはどうなるか未定である。
その他の講演の内容については、次から次へと固有名詞が出てきて、ちゃんとメモが取れなかったので、その時紹介された資料が手に入ったら、改めて報告できればと思っている。

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